インフルエンザ治療薬「タミフル」について、厚生労働省の調査会はタミフルと異常行動との因果関係を示す結果は得られず、インフルエンザの感染そのものによって異常行動が起こるケースがあるという報告をまとめました。
「現段階におきましては、タミフルの服用と異常行動、または突然死との関係を示唆するような所見は得られませんでした」(安全対策調査会・松本和則調査会座長)
タミフルと異常行動の因果関係については、動物実験や昨シーズン、タミフルを飲んだ人などのデータの解析などの複数の研究が行われていました。その結果、タミフルと異常行動の関係を明確に示すデータはなく、インフルエンザ感染そのもので異常行動が起こるケースがあることが明らかになりました。
ただ、調査会では不明な部分もあるため、「10代の患者には原則投与しない」という現在の措置は継続するとしています。(25日22:46)