18日朝の東京外国為替市場は、円買いドル売りの動きが加速し、13年ぶりに一時、1ドル=87円台の前半をつけました。市場は日銀が利下げに踏み切るか注目しています。 アメリカが事実上のゼロ金利政策に踏み切ったことを受け、外国為替市場では、相対的に金利の低いドルを売って円を買う動きが続いています。 17日の海外市場で1ドル=87円台をつけた流れを受け、18日朝の東京市場でも13年ぶりに87円台前半まで円高ドル安が進みました。 こうした中、日銀は18日と19日の2日間、金融政策決定会合を開きますが、現在0.3%まで下がっている政策金利を、さらに引き下げるかに市場の関心が集まっています。 「為替の安定化に関しては、政府なり、日銀なり、積極的に機敏に動いて頂きたい」(ホンダ・福井威夫社長) 経済界からは自動車など輸出企業を中心に、急激な円高に歯止めをかけて欲しいとして、政府や日銀に早急な対応を求める声が強まっています。 しかし、日銀の中には今回は利下げを見送って、企業の資金繰りを支援する金融政策を拡充すべきとの意見も根強くあり、難しい政策運営を迫られそうです。(18日10:56)