アメリカのFRB=連邦準備制度理事会のバーナンキ議長は14日、「景気の減速が鈍化しつつある兆候がある」との認識を初めて示しました。 「最近になって、経済活動の急激な下降が鈍化しつつあるという一定の兆候が見られます」(バーナンキ議長) アメリカの中央銀行であるFRBのバーナンキ議長は14日、アトランタでの講演でこのように「景気の減速の度合いが鈍化しつつある」との認識を初めて示し、その具体的な兆候として住宅建設や住宅販売、消費支出といった経済指標をあげました。 さらに、バーナンキ議長は「金融システムと信用市場の安定なしには回復できないが、その点でも進展が見られる」と金融安定に向けた動きを評価しました。 「まさに初めて、我々には希望の光がかすかに見え始めつつあります」(オバマ大統領) 一方、オバマ大統領も14日、これまでの各種の対策の結果「かすかに光が見える」として、経済状況に一定の改善が見られるとの認識を改めて示しましたが、同時に「疑いなく、まだしばらくは厳しいときが続く」と述べて重ねて国民の忍耐を求めました。(15日04:45)